再び意味不明な小説を書いた(しかも途中だ)ので投下。
見てる人がいるかどうかは知らん。
指摘とかして欲しいっす(・ω・)
■登場する人
リュウ:ニート。高卒。体力の無さに定評がある
ミズキ:ポケモントレーナー。
ゴンべ:食べるのが大好き。ミズキの手持ち
※書いたままコピペしてるので若干読みづらいかもしれません
見てる人がいるかどうかは知らん。
指摘とかして欲しいっす(・ω・)
■登場する人
リュウ:ニート。高卒。体力の無さに定評がある
ミズキ:ポケモントレーナー。
ゴンべ:食べるのが大好き。ミズキの手持ち
※書いたままコピペしてるので若干読みづらいかもしれません
「……ここはどこなんだ?」
周りを見回しても知らない風景、そして今まで感じた事のない恐怖感が、胸中を半分ほど占めている。今にも逃げ出したくなる、押しつぶされるような微妙な感覚を感じていた。
男――というよりもまだ青年と呼べる、見た目二十歳前後の彼は、見た事も無い土地『フタバタウン』で立ち尽くしていた。
ニートがポケモンマスターを目指すようです Episode00『出会い』
彼の名前はリュウ。
先程まで自宅の部屋でゴロゴロしていたはずが、気がついたらいきなり見知らぬ土地に立っている。この状況、全く意味が分からない。
「なんとかしないと……」
と言っても、今のリュウは非力だった。ついさっきまでの彼は、高校を卒業してからろくに働かず、いつまでも親のすねにかじり付く……俗に言う『ニート』のような状態だったからだ。その上、彼はここ数年引きこもっていたため、ろくに太陽の光を浴びていない。そして体力がない、という典型的なものだ。
どうしたものか、と数十分立ちっぱなしで考えていると、危うく倒れそうになる。自分の体力のなさを少しだけ痛感するが、今回の問題はリュウの体力ではなく、夏場のようにジリジリ照り付ける太陽なのだ。久しぶりに見た太陽は眩しかった。
「すいません、えーと……水を、飲み物を……」
水分補給をと思い、近くにあった家(といってもこの村に家は少ないが)を訪ねてみるが、その前に彼の体力は限界を既に越えていたらしく、リュウは倒れてしまった。
しかも玄関口で。
「あ……あれ?」
リュウは、気づくと布団の中で寝ていた。
しかも、横にはちょっと美人な女の人がいるではないか。だが、その人はうたたねをしているらしく、話しかけても起きそうな気配がない。……良からぬ妄想が脳裏をよぎったが、それは脳内だけでとどめておく事にする。実行したらどうなるか分からない。
(かわいいのは寝顔だけかもしれないし、そろそろおいとまするか……な?)
自分が寝ていた部屋を見回すと、どうやらこの部屋は横で寝ている女の人の部屋らしい。リュウはなかなかいいセンスをしていると思ったが、見慣れない生き物を摸したぬいぐるみが置いてあった。それはピンク色の猫のようなもので、目が細い。既存のキャラクターでこんなものはいたか、とリュウは脳内画像フォルダを検索してみるが、どうやら彼の記憶中にはないようだった。
そのぬいぐるみの隣には、赤と白でペイントされているボールが数個ならんでいる。はじめは何かの運動競技のボールかもしれない、とリュウは思ったが、それはボールを手にとってみることで解決した。
「お、ボタンが付いてる。……まさか爆弾とか? 何でまた、そんな物騒なものを」
ボールの中央にボタンがついている。もしこのボールが爆弾ならば、恐らく爆発するだろう。しかし、そのままにしておくのも後ろ髪を引かれるようだ、とリュウは思い、ボールのボタンを押す。
すると赤と白のボールはパッカリと半分に割れて、赤い光とともに、何ともつかない生き物が現れた。
「……ぐぅ」
「……え?」
ボールの中から現れたのは、五十センチぐらいの、緑色をしていて、二つの耳のようなものが生えている動物だった。見たところ、かなり大食いのようだ。その動物は腹が減っていたらしく、リュウには目もくれず、冷蔵庫へ向かってのそのそと歩き出した。
緑色の動物は、冷蔵庫の前へたどり着くと扉を開け、ムチャムチャと音を立てながら食べ物を徐々に平らげていく。見る見るうちに食物はなくなっていき、その動物はゲップをした。
リュウの横でうたたねをしていた女の人が、この音で目が覚めたらしい。
「あ、起きたんですか……、っ何でゴンベが!?」
「は……? ゴンベ?」
リュウは間抜けな返事をする。当然の事だ。彼は『ゴンベ』が、何のことなのか分からなかった。女の人はゴンベに「めっ」と言い、リュウの方を向く。
「え? 知らない? おおぐいポケモン、ゴンベ」
「はい、知りません!」
リュウは即答する。女の人は呆れて、ゴンベをボールの中に戻す。
「まぁ、野生で見かけることはほとんどないから知らないかもしれないけどさ……」
その後、一時間にわたってゴンベについての熱弁がされた。リュウは仕方なく聞いたが、分からない用語ばかりで、聞いていて面白くなかった。話の内容は、ジョウトで有名なコーディネーターがゴンベを使ってるから私もゲットして育ててるとか、進化するともっと大食いになるから困るとか、そんな他愛も無いようなものだった。
「……って感じで、私はゴンベが大好きなの!」と女の人は話しを締めくくった。
ここまでの話で、リュウは疑問を抱いた。
(ゴンベって何だ? 動物……みたいだけど、今まで実際に見た事がなかったし……)
分からないままここで過ごすと損をしそうだと思って、リュウは聞いた。
「ゴンベって何なんですか? 哺乳類? ハチュウ類? ……いやもしかしたらそれ以外の何かなのかもしれないけど」
女の人は大きな溜息をつき、先ほどよりもっと呆れた顔をした。「そんな事も知らないのか」と言いたげだった。
「……ここまで無知な人って、珍しいよ」
「はぁ……」
「あなたは何も知らなさそうだ。この世界のことや『ポケモン』についても」
「ポケモン?」
女の人は本棚からファイルを丁寧に取り出し、リュウの目の前でページをめくっていく。
「ポケットモンスター、略してポケモン。漢字で書くなら『携帯獣』とか『携帯小獣』って書くことが多いみたい。……あとはここを読めば分かると思う」
『ポケモンについて』の見出しを指差す。リュウは言われるまま、そこを読んでいく。
"ポケモンは近年みられるようになった動物のような生き物。
その中でも『虫』や『ドラゴン』『ひこう』のようにタイプがあり、その種類は17種類発見されている。
また、最近ジョウト地方のウツギ博士がポケモンのタマゴを発見したが、どのようにして卵が作られるかは不明。……"
「……なるほど」
リュウはファイルを閉じて女の人に返した。女の人は頷き、次の話をする。
「あ、自己紹介が遅れたけど、私はミズキ。よろしく。……で、続きね。さっきのファイルで『ポケモン』については大体分かったよね」
「はい」
「ここからの話は実際のところ、本当かどうか分かってないんだけど……聞くだけ聞いて欲しい」
ミズキが話した内容をまとめるとこんな感じだ。
数年前から『ギンガ団』というポケモンを利用し悪さをする団体がトバリシティ(唯一大型デパートがある街だと教えられた)を拠点に活動を始めた。ギンガ団は人からポケモンを奪って、何かを作るためにポケモンの力を利用していたらしい。
そして『何か』が完成に近づいた頃……
突然の事だった。若干十歳のポケモントレーナーの少年がギンガ団のビルに乗り込み、壊滅寸前まで追い込んだのだ。
しかし、ボスと幹部の四人は、命辛々逃げ切り、テンガン山の山頂で『伝説のポケモン』を呼び出した。ギンガ団のボス、アカギがそのポケモンを捕まえようとしていたところ、また(若干十歳の)ポケモントレーナーの少年が現れたという。
少年のポケモンは、とても格好良く、美しく、逞しく、そして……強かった。
アカギと少年は戦った。伝説のポケモンとされる、ディアルガを巡って。……しかし、アカギは少年に惨敗。
その後、下っ端の信用を失ったアカギはどこかに消え、幹部だった三人は、虚しくもボスの帰りを待ち続けている――……。
「凄い話ですね」
リュウが感慨深そうな顔をして言った。
「……? 何で?」
「一つの事……ましてや、一匹の生き物のためにここまで執着出来る人がいるんだなぁ、と」
「……そうかもしれないね」
一方ミズキは、こういう感想を持つ奴もいるんだ、と呆れていた。顔には出さなかったが。
さて、とミズキは椅子から立ち上がり、ファイルを本棚に戻した。
「今度はキミの番だよ」
「はい?」
「私がポケモンについて説明したんだから、キミが今度は自分の立場を説明しなさい」
ミズキは命令口調、早口でリュウに言い放った。
周りを見回しても知らない風景、そして今まで感じた事のない恐怖感が、胸中を半分ほど占めている。今にも逃げ出したくなる、押しつぶされるような微妙な感覚を感じていた。
男――というよりもまだ青年と呼べる、見た目二十歳前後の彼は、見た事も無い土地『フタバタウン』で立ち尽くしていた。
ニートがポケモンマスターを目指すようです Episode00『出会い』
彼の名前はリュウ。
先程まで自宅の部屋でゴロゴロしていたはずが、気がついたらいきなり見知らぬ土地に立っている。この状況、全く意味が分からない。
「なんとかしないと……」
と言っても、今のリュウは非力だった。ついさっきまでの彼は、高校を卒業してからろくに働かず、いつまでも親のすねにかじり付く……俗に言う『ニート』のような状態だったからだ。その上、彼はここ数年引きこもっていたため、ろくに太陽の光を浴びていない。そして体力がない、という典型的なものだ。
どうしたものか、と数十分立ちっぱなしで考えていると、危うく倒れそうになる。自分の体力のなさを少しだけ痛感するが、今回の問題はリュウの体力ではなく、夏場のようにジリジリ照り付ける太陽なのだ。久しぶりに見た太陽は眩しかった。
「すいません、えーと……水を、飲み物を……」
水分補給をと思い、近くにあった家(といってもこの村に家は少ないが)を訪ねてみるが、その前に彼の体力は限界を既に越えていたらしく、リュウは倒れてしまった。
しかも玄関口で。
「あ……あれ?」
リュウは、気づくと布団の中で寝ていた。
しかも、横にはちょっと美人な女の人がいるではないか。だが、その人はうたたねをしているらしく、話しかけても起きそうな気配がない。……良からぬ妄想が脳裏をよぎったが、それは脳内だけでとどめておく事にする。実行したらどうなるか分からない。
(かわいいのは寝顔だけかもしれないし、そろそろおいとまするか……な?)
自分が寝ていた部屋を見回すと、どうやらこの部屋は横で寝ている女の人の部屋らしい。リュウはなかなかいいセンスをしていると思ったが、見慣れない生き物を摸したぬいぐるみが置いてあった。それはピンク色の猫のようなもので、目が細い。既存のキャラクターでこんなものはいたか、とリュウは脳内画像フォルダを検索してみるが、どうやら彼の記憶中にはないようだった。
そのぬいぐるみの隣には、赤と白でペイントされているボールが数個ならんでいる。はじめは何かの運動競技のボールかもしれない、とリュウは思ったが、それはボールを手にとってみることで解決した。
「お、ボタンが付いてる。……まさか爆弾とか? 何でまた、そんな物騒なものを」
ボールの中央にボタンがついている。もしこのボールが爆弾ならば、恐らく爆発するだろう。しかし、そのままにしておくのも後ろ髪を引かれるようだ、とリュウは思い、ボールのボタンを押す。
すると赤と白のボールはパッカリと半分に割れて、赤い光とともに、何ともつかない生き物が現れた。
「……ぐぅ」
「……え?」
ボールの中から現れたのは、五十センチぐらいの、緑色をしていて、二つの耳のようなものが生えている動物だった。見たところ、かなり大食いのようだ。その動物は腹が減っていたらしく、リュウには目もくれず、冷蔵庫へ向かってのそのそと歩き出した。
緑色の動物は、冷蔵庫の前へたどり着くと扉を開け、ムチャムチャと音を立てながら食べ物を徐々に平らげていく。見る見るうちに食物はなくなっていき、その動物はゲップをした。
リュウの横でうたたねをしていた女の人が、この音で目が覚めたらしい。
「あ、起きたんですか……、っ何でゴンベが!?」
「は……? ゴンベ?」
リュウは間抜けな返事をする。当然の事だ。彼は『ゴンベ』が、何のことなのか分からなかった。女の人はゴンベに「めっ」と言い、リュウの方を向く。
「え? 知らない? おおぐいポケモン、ゴンベ」
「はい、知りません!」
リュウは即答する。女の人は呆れて、ゴンベをボールの中に戻す。
「まぁ、野生で見かけることはほとんどないから知らないかもしれないけどさ……」
その後、一時間にわたってゴンベについての熱弁がされた。リュウは仕方なく聞いたが、分からない用語ばかりで、聞いていて面白くなかった。話の内容は、ジョウトで有名なコーディネーターがゴンベを使ってるから私もゲットして育ててるとか、進化するともっと大食いになるから困るとか、そんな他愛も無いようなものだった。
「……って感じで、私はゴンベが大好きなの!」と女の人は話しを締めくくった。
ここまでの話で、リュウは疑問を抱いた。
(ゴンベって何だ? 動物……みたいだけど、今まで実際に見た事がなかったし……)
分からないままここで過ごすと損をしそうだと思って、リュウは聞いた。
「ゴンベって何なんですか? 哺乳類? ハチュウ類? ……いやもしかしたらそれ以外の何かなのかもしれないけど」
女の人は大きな溜息をつき、先ほどよりもっと呆れた顔をした。「そんな事も知らないのか」と言いたげだった。
「……ここまで無知な人って、珍しいよ」
「はぁ……」
「あなたは何も知らなさそうだ。この世界のことや『ポケモン』についても」
「ポケモン?」
女の人は本棚からファイルを丁寧に取り出し、リュウの目の前でページをめくっていく。
「ポケットモンスター、略してポケモン。漢字で書くなら『携帯獣』とか『携帯小獣』って書くことが多いみたい。……あとはここを読めば分かると思う」
『ポケモンについて』の見出しを指差す。リュウは言われるまま、そこを読んでいく。
"ポケモンは近年みられるようになった動物のような生き物。
その中でも『虫』や『ドラゴン』『ひこう』のようにタイプがあり、その種類は17種類発見されている。
また、最近ジョウト地方のウツギ博士がポケモンのタマゴを発見したが、どのようにして卵が作られるかは不明。……"
「……なるほど」
リュウはファイルを閉じて女の人に返した。女の人は頷き、次の話をする。
「あ、自己紹介が遅れたけど、私はミズキ。よろしく。……で、続きね。さっきのファイルで『ポケモン』については大体分かったよね」
「はい」
「ここからの話は実際のところ、本当かどうか分かってないんだけど……聞くだけ聞いて欲しい」
ミズキが話した内容をまとめるとこんな感じだ。
数年前から『ギンガ団』というポケモンを利用し悪さをする団体がトバリシティ(唯一大型デパートがある街だと教えられた)を拠点に活動を始めた。ギンガ団は人からポケモンを奪って、何かを作るためにポケモンの力を利用していたらしい。
そして『何か』が完成に近づいた頃……
突然の事だった。若干十歳のポケモントレーナーの少年がギンガ団のビルに乗り込み、壊滅寸前まで追い込んだのだ。
しかし、ボスと幹部の四人は、命辛々逃げ切り、テンガン山の山頂で『伝説のポケモン』を呼び出した。ギンガ団のボス、アカギがそのポケモンを捕まえようとしていたところ、また(若干十歳の)ポケモントレーナーの少年が現れたという。
少年のポケモンは、とても格好良く、美しく、逞しく、そして……強かった。
アカギと少年は戦った。伝説のポケモンとされる、ディアルガを巡って。……しかし、アカギは少年に惨敗。
その後、下っ端の信用を失ったアカギはどこかに消え、幹部だった三人は、虚しくもボスの帰りを待ち続けている――……。
「凄い話ですね」
リュウが感慨深そうな顔をして言った。
「……? 何で?」
「一つの事……ましてや、一匹の生き物のためにここまで執着出来る人がいるんだなぁ、と」
「……そうかもしれないね」
一方ミズキは、こういう感想を持つ奴もいるんだ、と呆れていた。顔には出さなかったが。
さて、とミズキは椅子から立ち上がり、ファイルを本棚に戻した。
「今度はキミの番だよ」
「はい?」
「私がポケモンについて説明したんだから、キミが今度は自分の立場を説明しなさい」
ミズキは命令口調、早口でリュウに言い放った。
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